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1st Conference on Research Data Infrastructure (CoRDI) 2023へ参加しました

2023.10.13

2023年の9月中旬に、1週間ほどドイツへ滞在する機会がありました。今回の出張は、カールスルーエで開催されたCoRDI2023 (1st Conference on Research Data Infrastructure) への参加と研究発表、及びゲッティンゲンでの研究交流が主な目的です。本記事では、前者のCoRDI2023に焦点を当てて内容を簡単にご紹介します。

◆ 1st Conference on Research Data Infrastructure
日時: 12-14 September 2023
Program: https://www.nfdi.de/cordi-2023/
Twitter: #CoRDI2023
会議録(Proceedings): https://www.tib-op.org/ojs/index.php/CoRDI/issue/view/12
当日の発表資料(一部): https://zenodo.org/communities/cordi-2023/

同会議はドイツ国立研究データ基盤(NFDI)が主催する、研究データ基盤をテーマにした初の国際会議となります。NFDIはドイツでナショナルレベルの研究データ基盤実現のために設立された非営利団体で、様々な分野コミュニティに所属する研究者間におけるネットワーキングの場となっています。初回にもかかわらず参加者は総勢700名以上で、大変活発な議論が展開されていました。日本の取り組みでは、Japan Open Science Summitが一番近い雰囲気ですね。

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会議のテーマは "Connecting Communities" であり、学際的なRDMを確立するための技術的・非技術的な議論を行うことが目的に挙げられています。セッション構成にもテーマに応じた工夫があり、初日は分野トラック(disciplinary tracks)として "Humanities and Social Sciences" 、"Natural Sciences" 、"Life Sciences" 、"Engineering" の4セッションが設けられ、2日目~3日目は学際トラック(cross-disciplinary tracks)として "Enabling RDM" 、"Harmonising RDM" 、"Securing RDM" 、"Spreading RDM" 、"Linking RDM" 、"Connecting RDM" の6セッションが展開されていました。セッションのプロシーディングスは上記リンクから見られるほか、当日の発表資料の一部はzenodoのコミュニティとしてまとめられていますので、是非ご覧ください。 また、筆者は数少ない(唯一?)のアジア圏発表者として、NII RDCの取り組みを紹介してきました。

Toward the Development of NII RDC Application Profile Using Ontology Technology

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技術的な解説が多い発表でしたが、会場からもいくつか質問をいただくことができ、貴重な交流の機会になりました。研究データ基盤開発を進める方々との国際ネットワーク構築に向けて、引き続き緊密な情報交換を進めていこうと思います。

(南山泰之)