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人文学社会科学分野における利用推進

近年、研究データや論文のオープンアクセスが推奨される一方で、デジタルコンテンツの権利の明確化やプライバシ情報の保護が重要となってきております。人間の営みを対象としている人文社会科学分野では、ライセンスや機密、プライバシ情報のため公開が難しい研究コンテンツが多く存在します。
人文学社会科学分野の研究データの利活用を推進するため、公開が難しいコンテンツを取り扱う方法について研究し、NII研究データ基盤を用いて研究コンテンツを共有する機能を開発しております。


人文学社会科学データを利活用したい

研究者が人文社会科学の研究データを利活用するためには、研究データを公開している機関を調べ、各機関のリポジトリでニーズにあった研究データを検索する必要があります。各機関の研究データを一元的に検索する環境として、人文学・社会科学データインフラストラクチャー構築推進事業の委託のもと人文学・社会科学総合データカタログ(JDCat)を開発しております。
JDCatは2021年7月から一般公開され、詳細検索、ファセット検索を用いて日本の人文社会科学分野の機関の研究データを検索できるようになります。本カタログによって研究データの検索環境が整備されることで、研究教育現場における研究データの利活用や、社会調査、政府統計、歴史史料を組み合わせた分野横断的な研究が促進されることが期待されます。


条件を満たした利用者にのみ研究コンテンツを提供したい

研究データの中には公開による共有が望ましくないコンテンツがあります。医学や社会科学の分野では、調査対象者のプライバシ保護の観点から研究データを誰でもアクセスできるようには公開せず、条件を満たした利用者にのみデータを提供しています。このような研究コンテンツの提供のことは制限公開/制限共有とよばれ、世界の研究データリポジトリの4割以上がこのようなコンテンツ提供に対応しています。
本サービスでは、各学術分野の制限公開/制限共有のワークフローを研究し、様々な学術分野に対応した制限公開ワークフローをWEKOに実装しております。この機能を用いることで、リポジトリ管理者は査読論文で用いた研究データを査読者にのみ提供したり、機密・プライバシ情報を含む研究データを、条件を満たした利用者にのみ提供することができます。