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米国における2016年大学別特許取得件数ランキング

2017.06.08

米国における2016年大学別特許取得件数ランキング(トップ100)が、米国発明家アカデミー(NAI)および知的財産権者協会(IPOA)より発表されました。

トップ10は以下のような大学となっています。基本的には米国の大学に占められており、また1位のカリフォルニア大学は、10キャンパス合わせての特許取得数なので、実質的には2位のMIT、3位のスタンフォード大学の方が、特許取得数が多いということでしょう。

No.大学名国名特許件数
1 UNIVERSITY OF CALIFORNIA, THE REGENTS OF 505
2 MASSACHUSETTS INSTITUTE OF TECHNOLOGY 278
3 STANFORD UNIVERSITY 244
4 CALIFORNIA INSTITUTE OF TECHNOLOG 201
5 清華大学深圳大学院 中国 181
6 WISCONSIN ALUMNI RESEARCH FOUNDATIO 168
7 JOHNS HOPKINS UNIVERSIT 167
8 UNIVERSITY OF TEXA 162
9 UNIVERSITY OF MICHIGA 142
10 COLUMBIA UNIVERSIT 118
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69 東京大学 日本 36
72 京都大学 日本 35
80 東北大学 日本 32

一方、注目したいのはベスト100に食い込んでいる、米国以外の大学数です。
実際69位の東京大学より特許数の多い、米国以外の大学が20大学(内アジア15大学)もあります。

国名大学数特許取得数
71 5183
中国(台湾、香港含む) 9 549
韓国 9 503
日本 4 130
イスラエル 3 127
サウジアラビア 2 148
シンガポール 2 86
スイス 1 42
総計1016768

よろしければ、ベスト100をExcel表として加工しましたので、ご参照ください。
米国特許2016大学ランキング

[NAI&IPO] Top100 Worldwide Universities Granted U.S. Utility Patents 2016

[Inside Higher Ed] (2017.6.7) Top Universities in Patents Awarded in 2016

特許は産業化されなければ、出願費用や維持費がかかるだけで、数があれば良いというものではありません。このため、日本のランキングについて一喜一憂する必要はないと思います。しかし中国、韓国の特許取得数は結構なものなので、これらがどのような目的で取得されているのか、産業化がなされているのかの確認はしてみても良いのかもしれません。

なお私は、米国発明家アカデミー(NAI)および知的財産権者協会(IPOA)といった団体がこのような大学ランキングを発表しているとは知らなかったのですが、どうやら以前から発表している模様です。 2015年分はJETRO2014年分はJSPSで報じられていました。

船守美穂