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エルゼビアのEngineering Academic Challenge

2016.10.12

エルゼビア社主催のEngineering Academic Challengeが10/10に始まりました。これは5週連続、毎週、Future of Energy、Future of Making、Future of Medicine等の学際的テーマについて問題が与えられ、チャレンジを攻略していくというものです。
今回はすでに第11回で、100ドルのアマゾンギフトカードの賞金、優勝者にはApple iPad、準優勝にはSonosスピーカーが与えられます。

対象は大学生で、これに参加する者はエルゼビア社のKnovelデータベースと、Engineering Village's Ei Compendexというデータベースへのアクセス権を得ます。
Knovel-DBは、120のプロバイダからの工学関係の各種データを収録しており、これを用いて工学的な問題解決や意思決定をできるツールも併せて提供します。Ei Compendex-DBは、工学関係で最も広い文献DBとされ、1970年から現在までの、190の工学領域に関わる文献が、1800万件入っています。

このチャレンジのプラットフォーム自体、アバターや他のプレイヤーとの競争状況の確認、大学とのSNS連携等の機能を有し、ゲーム・ベースとなっています。ドレクセル大学機械工学系教員から「最近の学生はゲームで最もよく学ぶ」といった趣旨のコメントが載っています。

[Campus Technology] (2016/10/5)
Elsevier Opens Latest Engineering Academic Challenge


こうしたチャレンジを通してエルゼビア社は虎視眈々と、若い世代から、自身の提供するDBについて、囲い込みをしているのですね。KnovelとEi Compendex-DBは、アクセスすると動画で説明があり、取っつきやすくなっています。

・・・しかし囲い込みをするのなら、もう少し賞金を良いものにすればいいのに、と思ったりもします。

船守美穂