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APAN56 in Colombo

2023.09.22

APANという会議のことは、ちょうど去年の今頃、RCOS日誌で書きました。年に2回開催される、アジア・パシフィックのNREN(National Research and Education Network)の集会です。今回は、スリランカのコロンボで開催されました。Open & Sharing Data Working Groupの世話をしておりまして、セッションの構成などを事前にWGのメンバーで議論しながら、準備してきました。写真にありますように、当日は、たくさんの方々に会場に来ていただき、活発な意見交換が行われました。

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APAN56 Open & Sharing Data Working Groupセッションの様子

今回のセッションでは、NRENに直接かかわっている方達だけではなく、スリランカの大学図書館や研究費助成機関の方を招待しました。日本でも良くあることなのですが、 ある組織が必要とする要素を他の組織が備えているのにコミュニケーションができてなくて連携が生まれず、新しいことを始めることができない、という状況です。その壁を、外から取っ払ってあげるのが、今回の我々の役目でもあります。
かなりおせっかいな話ではありますが、センター長がAPANに参加する大切な役割の一つです。
セッションの次の日には、スリランカ国内の関係者やAPANのWGのコアメンバーが政府機関に集まり、今後どのようにスリランカのオープンサイエンスを進めるかについて熱く語り合いました。会が終わればどうしても熱が冷めていき、なかなか前に進まないのも事実ではあります。一見効率が悪いように見えますが、こうした取り組みを根気よく続けていくことによって、世界のオープンサイエンスを先導するNIIでありたいと思っています。

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Sri Lanka National Science Foundationでの会議の様子

(山地 一禎)