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ラグビー観てましたか?

2019.11.05

11月2日の決勝が終わりました。感動しましたね。センター長の山地も、ワールドカップがはじまってから、多分にもれずニワカファンになっていました。今日は、そのラグビーにちなんだRCOSでの思い出の話です。

9月も中ごろだったとおもいます。RCOSのとあるメンバーから「皆でラグビーを観戦しよう!」という提案がありました。
「ラグビーなんてよくわからんし、面倒なこと言わんでくれ」と思ったのが、そのときの正直な感想です。
よくないですね。私の思考回路は、基本的に柔軟性に欠けています。こういうとき反射的に他者を否定する論理を構築しようとします。それはそれで、さらに面倒です。面倒くさがりで柔軟性のないセンター長は、日々、こうした苦悩と戦っております。
仕方がないのでやるなら自分も楽しい方がいいなと思い、そこで思いついたのが、皆でラグビーのルールを勉強してから観戦しよう、という企画にすることでした。
仕事以外のことで、皆で何かを共有する時間も大切です。チーム力がさらに強くなるかも知れません。
偉そうに書きましたが自分で思いついたのではなく、私にYESと言わせるために、そこまで含めての提案だったような気もします。たぶん、そうだったんでしょう。

ともあれ「RCOSラグビーワールドカップを観戦しよう会」の開催が、9月13日に皆に告知されました。日本戦は週末になるので、平日の日程の中から10月2日のニュージーランド・カナダ戦が選ばれました。試合前の踊りを皆で見ると盛り上がるでしょう。
センター長が、試合前にルールの説明講座を開くことも決まりました。ここまでくると、もう勉強するしかありません。毎日の通勤中にウェブで調べたり、出張の移動時間にルールの本を読んだりして作ったのが、この山地特製簡単ルールブックです。紙芝居風に作りました。やると決めたらやるんです。なかなかの力作です。

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山地特製簡単ルールブック

あれこれ調べながら、ラグビーのチームプレーやフェアプレーの精神を学びました。RCOS全体にも、各基盤の開発に取り組むチームにもよい題材です。企画の提案者の頭の中では、そこまで織り込み済みだったのでしょう。
それに加えて私が学んだのが、試合中の監督の存在です。皆さんもTVでご覧になったと思いますが、ラグビーでは監督が観客席にいます。グラウンドにいないんです。高いところからチーム全体の動きを見るという利点はありますが、選手とは距離があります。そんな中、監督は遠隔から指示を出します。そのとき、主戦場にいる選手は、監督の指示とは違った独自の判断で行動することもあるそうなんです。他のスポーツとは違った、ラグビーの特徴だそうです。なるほど、そういうことかと思いました。

RCOSは仕事の内容もメンバー数も、だんだん多くなってきました。それぞれが役割を担当して、チームを作って、NII Research Data Cloudの構築に取り組んでくれています。その全体を見たり、さらにその先を見るのが私の係です。しかしチームの仕事が細分化されていくと、細かな現場の状況まで把握するのが難しい場合もあります。そのときに、大切になってくるのが現場の判断力です。
現場を一番わかっているヒトの方が、私より正しい判断ができることもあります。その判断で勝ち取った成功は、そのヒトを大きく成長させるでしょう。私は私の役割に、より時間を使うことができるようになります。

というウンチクを試合前のルールセッションで語りだすもんですから、ちょっとゲンナリだったかも知れないですね。気持ちのいいRCOSのメンバーは、そんなそぶりも見せず、素直に私の話を聞いてくれていました。
その後の試合観戦が盛り上がったのは、言うまでもありません。忙しい仕事の合間の、ちょっと気が緩まる大切な時間でした。

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(山地 一禎)