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CORE(英国)およびKISTI(韓国)との交流と連携

2019.07.24

RCOSでは国際交流や連携に積極的に取り組んでいます。7月中旬は、イギリスと韓国から研究データ発見に関するプロジェクトの方々を受け入れました。

イギリスのThe Open Univeristyからは、 COREというサービスを行っているPetr Knoth氏がいらっしゃいました。COREはオープンアクセスリポジトリの情報を集約して検索可能としている世界最大級のサービスです。OAなフルテキストの発見や抽出、リポジトリ毎のダッシュボードの提供なども行っています。RCOSの活動の中で直接関係しているのは検索基盤と公開基盤ですので、それらの情報共有や今後の連携についての議論を行いました。

また、オープンアクセスやオープンサイエンスに興味がある図書館員やリポジトリ担当の方々を対象に、講演も行っていただきました。

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Petr Knoth氏の講演

韓国科学技術情報研究院(KISTI)のResearch Data Sharing Centerからは、ディレクターをはじめとして、韓国の研究データプラットフォーム(KRDP)を担当されている方々がいらっしゃいました。最初に韓国における研究データ管理の現状やKDRPについて講演していただきました。RCOSでは管理・公開・検索・解析といった機能を分割した基盤として開発して、連携するという考え方で行っていますが、KRDPは各種サービスを全て統合された一つのプラットフォームとして提供しようとしています。

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KISTIミーティング

内容としては、分野ごとの研究データプラットフォームやデータリポジトリと密に連携することを最初から視野にいれて開発されているのが印象的でした。専用のデータ解析環境用CUIやビジュアルインタフェースについても用意しているそうです。また、データ管理計画(DMP)についての関心も高く、韓国内のいくつかのファンドでDMPの利用がはじまっているそうです。

RCOSからは各基盤についてや日本の研究データ政策、DMPの状況等について情報共有や議論をしました。近い国で似た活動をしている者同士として学ぶことが多いです。また、今後どう連携していくかについても議論を行いました。検索基盤担当しては、日本として独自路線を出せるところは出しつつ、広く国際的に協調できる部分はうまく連携できるように開発していきたいと考えています。

(加藤 文彦)