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RCOSメンバーよりごあいさつ:藤原一毅

2018.10.18

はじめまして、フジワラ・イッキと申します。
NIIにはもうひとりイッキ先生がいらっしゃいますが、背の高いほうがCiNiiで有名な大向先生、コンパクトな方がコンピュータを水に沈めた藤原でございます。
皆様お見知りおきのほどよろしくお願いいたします。

実は私、2年前までNIIの鯉渕先生のもとでスーパーコンピュータのネットワークを研究していました。
1Fロビーに展示してある水没コンピュータも鯉渕研での取り組みのひとつです。
その後、京都のNICTで自然言語処理のためのGPUクラスタ管理システムを作ったりしていたのですが、このたび縁あって神保町に戻ってまいりました。

RCOSでの私のミッションは、研究データ基盤とデータ解析システムとの連携を図ることです。
データ管理基盤・データ公開基盤・データ検索基盤からなる研究データ基盤の開発が進められていますが、オープンサイエンスの理念がうたう好循環を実現するには、これらに加えてデータ解析システムとの高度な連携が欠かせません。
すなわち、ある研究者Aが公開した研究成果データを別の研究者Bが発見できたとしても、そのデータをBの研究目的に合わせて解釈し、Bのデータ解析システムに取り込まなければ、Bの研究は始まりません。
また、データの増大とともにデータ解析システムも複雑化の一途をたどり、研究者自身の手で構築・運用することが困難な状況も珍しくありません。
オープンデータの循環を軸とするエコシステムを幅広い研究分野で成立させるには、スケーラブルなデータ解析システムを研究者自身がクラウド上に簡単に配備でき、かつ、研究データ基盤とデータ解析システムとが連携してデータの取得・再解釈を行えることが理想的です。
とはいえ、この理想を実現する道のりには様々なハードルが現れるでしょう。私は「ユーザー寄りのインフラ屋」として、様々な分野の研究者がすんなり使えるシステムづくりに取り組んでいきたいと考えています。
ぜひ皆様のご助力をいただきたく、よろしくお願い申し上げます。

(藤原 一毅)