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英国の4つの学術関連助成団体、オープン研究データの協定を発表
英国の4つの学術関連助成団体(HEFCE、RCUK、Universities UK、ウェルカムトラスト)が、「オープン研究データの協定(Concordat on Open Research Data)」を7月に発表しました。
これは全般に、研究データをオープンにしていくことと、その際の基本方針を定めたものとなっており、さっと見た感じでは目新しいことはありません。しかし、先のUK Data ArchiveのDirector、Matthew Wollard氏によると、この協定のポイントは、研究データをオープンにすることは研究コミュニティに直接の便益があるため、コストは研究コミュニティで負担されていくことが適切と明示したことにあるそうです。
(おそらく先のデータ・リポジトリの経済効果に関わる報告書などが根拠となっているのだろうと憶測しますが、一方でWollard氏からは、英国の大学関係者もそのような便益があることについて懐疑的といただいています)。
なおこの協定は、指令(mandate)ではないものの、科学技術・学術政策担当のMinister of State(閣外大臣)により承認されているため、それなりの効力を持つものだそうです。
船守美穂