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研究データ管理(RDM)説明会2022 in 金沢

2023.03.10

2023年2月17日、雪の残る金沢大学角間キャンパスで「研究データ管理(RDM)説明会」が開催されました。大学や研究機関で研究データ管理への対応を模索している担当者が集まり、先行事例を共有し、議論することを目的としたイベントで、12月の大阪に続く開催です。
北陸地区の大学・研究機関に所属する方を主な対象として企画しましたが、東京や大阪の大学からの来場者もあり、30名以上の方にご参加いただきました。

第1部では、下山武司特任准教授によるGakuNin RDMの説明に続いて、早くからGakuNin RDMの導入・運用に取り組んできた金沢大学と北見工業大学の担当者が登壇しました。金沢大学からは、大学が学内構成員に提供するストレージの選定について詳しい報告があり、北見工業大学からは、GakuNin RDMに加えてRedmine、Slackを併用して研究データ管理環境の構築に取り組んでいるという報告がありました。

第2部では、船守美穂准教授がNII研究データポリシーについて紹介した後、金沢大学、北見工業大学、富山大学が、それぞれポリシー策定や研究データ管理に向けた取り組み状況を発表しました。

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パネルディスカッションでは、県立大学や私立大学の参加者の方から活発な発言をいただきました。「研究データ管理の必要性がよく分からない」「現場では対応が形骸化している」など、率直な声を聴くことができたのは、オンサイトイベントの良さではないかと思います。
また、現在は研究助成機関によって異なるDMPが内閣府共通15項目メタデータに収斂していくのか、DMPを集めて何をする予定なのか等の質問や、研究助成機関や国の方向性について話を聞きたいという要望があったことは、説明会の後、文科省研究振興局の関連部署にも共有しました。
研究データ管理に関する裾野の広がりを実感するとともに、大学等の現場が抱える悩みや不安も見えたイベントでした。

当日の講演資料は、すでにRCOSサイト内に掲載されていますが、講演動画も今月末には公開の予定です。ぜひ多くの方に見ていただきたいと思います。

(江川 和子)