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RCOSはポジティブ思考な研究環境を提供できるか

6月11日から13日にG7首脳会合がコーンウォールで開催されました。外務省が情報をまとめたページがこちらです。
この中に、「研究協約」という文書があります。英語ではResearch Compactと呼ばれるそうです。普段使っているコンパクトという言葉からは想像もできない意味ですね。和訳の方を覗いて下さい。
新型コロナウィルスのことは予想通りだと思いますが、研究データの扱い、特にオープンサイエンスのことが文書全般にわたって、しっかりと書かれています。データを共有するのはいい事という当たり前の話だけではなく、より具体的な実践内容にまで踏み込んでいます。インフラやサービスの入手、持続、利用可能性や相互運用性についても書かれています。RCOSの活動とも密接に関係してくるG7の研究協約です。

国際的な話だけではなく、国内でも研究データ管理やオープンサイエンスに関する指針や施策が更に具体的になってきました。
最新は、「第6期科学技術・イノベーション計画」を受けた「統合イノベーション戦略 2021」です。
大学におけるデータポリシーや公的研究資金の公募における研究データ管理計画(DMP)の普及への短期的な目標が、はっきりと書かれています。皆さんもどうぞご覧ください。我々にとって大きなインパクトを与える数字です。
こうした政府や研究費助成機関からの要請は、大学や研究者としての責務に転換されていきます。その責務を遂行するために、ここ数年で情報基盤センターや図書館の取り組みが大きく変わっていくことでしょう。そこでのRCOSの責務は、皆さんが抱える責務を、必要性を感じて積極的に取り組む研究手法に転換できる、新しい研究環境NII Research Data Cloudを提供することです。
ネガティブなことをポジティブに変換できる研究環境を、皆さまと一緒に作っていきたい、という願いのもとで事業に取り組んでいます。

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本年度のNIIオープンフォーラムでは、各担当が皆さまと議論を交わしながら、非常に有意義な時間を過ごせたと感じております。
皆さまからのフィードバックを受けて、更なるサービスの改善に努めて参ります。次なるアップデートを楽しみにしていて下さい。

(山地 一禎)