CiNii Research(検索基盤)
本サービスは「知識コンテンツ科学研究センター」が担当しています。
CiNii Research(検索基盤)は日本最大規模の学術情報検索サービスです。公開基盤に登録された研究成果や論文情報のみならず、図書、研究データ、それらの成果を生み出した研究者、そして研究プロジェクトの情報などを包括して探索することが可能です。これらの学術情報は内部で大規模なナレッジグラフを形成し、研究者の多様な発見手段に対応して、軽快な動作と深い洞察を生んでいきます。これまでNIIが提供してきた学術情報ナビゲータCiNiiと並び、学術活動の全体像を探索する機能を提供しています。
学術情報を発見し、研究に利用したい
近年のオープンサイエンスの考え方では、研究データが再利用されることにより、新たな軸での研究の進展が期待されています。短期間に膨大な量のデータが生み出され、データ駆動型の研究も続々と成果を出しています。より多くの研究データを解析できる環境を生み出すことが、このような学問の発展に寄与すると考えられています。研究データを生産した研究者自身が既に多様なデータ解析を行っていたとしても、異なる視点の研究者がアプローチすると、新しい発見が見つかります。複数の分野をまたがる学際領域研究や、産業応用のための研究においても、オープンサイエンスによる新たなイノベーションが期待されています。またデータが生産された分野においても、同じ研究領域のデータセットを複数組み合わされることで、より深い洞察が可能となることが期待されます。
学術情報を発見しやすくしたい
研究データのリユースを促進するためには、研究データを公開するだけでは不十分です。利用者が研究データを扱いやすくするため、適切なメタデータを振ったり、データの体裁を整えたりする作業が必要です。こうしたキュレーションには、研究データの専門分野の知識だけでなく、研究データを管理する方法論に関する知識やスキルが必要で、国内では大学図書館員やURA(University Research Administrator)、データベース管理者の方々に期待がかかっています。CiNii Researchは散在する学術情報の品質向上のため、これらの方々との協調関係を深めていきます。