一ツ橋リトリート2024-11 参加報告
2024年10月21日から22日にかけて前回の「まちかねリトリート2024-05」に続く、「一ツ橋リトリート2024-11」が国立情報学研究所(NII)にて開催されました。
本リトリートは「AI等の活用を推進する研究データエコシステム構築事業」を推進する中核機関群の内、理化学研究所(以降、理研といいます)がリーダーとなって取り組んでいる「プラットフォーム連携チーム」が以下趣旨のもと開催してきた合宿形式の取り組みです。
『真に研究者の利益となり、真に科学・技術の進歩を加速する、情報基盤・データエコシステム・枠組みといった我々の進むべき道筋や方向性を、情報科学者・実験研究者・研究経営者らと共に議論し検討する。このため、研究データエコの推進会議やプラットフォーム連携推進会議等の限られた時間では議論できない、研究データ管理や研究データ利活用に関する、事例や研究環境を踏まえた建設的な議論を行う。』
第4回目となる本リトリートもハイブリット形式で開催され、NII、理研を含む6機関合計32人が参加しました。前回のリトリートでは、阪大コアファシリティ機構の研究の現場におけるシステム・サービスを中心に議論が進んだということもあったため、今回のリトリートでは、NII RDCを研究の現場に適用するには何をすればよいかを、阪大コアファシリティ機構のシステム・サービスと比較しながら議論できることを期待し、リトリートに挑みました。
実際には、共通認識を持ちながら議論を進めるべく、全員参加での建設的な議論を目指しました。全員が真剣に「真に研究者の利益」に向かい合い、深い議論が行われました。抽象から具体に落とし込むためには、議論の粒度を合わせていく必要があるのですが、まだまだ、NII RDC側の抽象度が高いと感じました。一方で、現場の粒度は具体すぎるところもあるため抽象度を上げていく必要があるように感じました。次回は年明けとなると思いますが、各機関が各自の取り組みの機能レベルでの整理を行い、議論の粒度を合わせたうえで、ギャップを埋めるための具体的な議論ができることを期待しています。
(林 正治)
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