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OR2023参加報告

2023.07.21

2023年6月12~15日に南アフリカのケープタウンでOpen Repositories 2023が開催され、41ヶ国から290人が参加しました。Open Repositoriesはリポジトリや学術情報共有に関する学会・会合であり、日本からは大波(RCOS)と河合(RCOS)と前田(JPCOAR)が参加し、発表をおこないました。

発表 "The Japanese academic dataset integration based on PID and text processing." では、大波がCiNii Researchの名寄せアルゴリズムの概要と、その適用結果として39%もの圧縮が達成されたことを紹介しました。また、発表(パネル) "OpenAIRE interoperability metadata guidelines" では、大波が日本のメタデータガイドラインを紹介するとともに、パネルメンバーと議論をおこないました。

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大波の発表

発表 "Development of OA Assist System for JAIRO Cloud" では、河合がグリーンOAに最適化されたワークフローとその省力化システムについて説明しました。具体的には、非OA・筆頭著者・助成フィルタリングといったOA対象論文数を限定するタスクを内包したワークフローが、OA未実施機関の実施機関化に必要であることを指摘したうえで、その半自動化を可能にする開発中のシステムを紹介しました。

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河合の発表

発表(パネル) "JAPAN model: JPCOAR's Community Development and Current Challenges for Open Access / Open Science" では、前田がJPCOARのコミュニティデベロップメントについて説明しました。具体的には、ウェビナー開催、マニュアル作成、オンラインコミュニケーションツール(Webex、Backlog、Slackなど)活用といった知識共有や紐帯強化のための取組を紹介するとともに、パネルメンバーと議論をおこないました。

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前田の発表

ケープタウンはその名の通り、喜望峰の岬(ケープポイント)が位置する都市で、自然溢れる立地での会合を楽しむことができました。壮大な景色の中で、船出したばかりのオープンサイエンスや学術情報共有の未来について思いを馳せました。

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ケープポイント

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ケープポイントからの景色

(大波 純一、河合 将志、前田 隼(JPCOAR))