情報知識学会第31回(2023年度)年次大会に参加しました
2023年5月20日〜21日にかけて、情報知識学会第31回(2023年度)年次大会が開催されました。会議は2022年7月にリニューアルオープンした石川県立図書館で開催され、RCOSからは南山、林、西岡が現地参加しました。以下、当日の様子を簡単にご紹介します。
【南山】
同大会は、一般セッション、学生セッション、企画シンポジウムの3部構成で実施されました。著者は初日のセッションで座長を仰せつかっておりましたが、2019年以来の対面開催とのこと、諸々手探りしながらの司会進行でした。とはいえ、参加者や発表者の表情や反応を見ながらのセッション運営は大変新鮮(?)で、セッション終了後の議論も含めて対面の良さを再発見した気持ちになりました。
また、2日目には研究発表も行いました。今回の発表ではアプリケーションプロファイル(注:特定のアプリケーションのために仕立て直された標準)をテーマにしており、結構マニアックでしたので(研究発表は大体マニアックなものかもしれませんが)、どのような反応が返ってくるか読めないままに発表に臨んでいました。しかしながら、蓋を開けてみればいくつも今後に繋がる質問をいただくことができ、有難さとともに参加者の層の厚さを感じたところです。議論の結果を研究に反映させつつ、次の発表に向けて鋭意準備を進めたいと思います。
(南山 泰之)
【林】
情報知識学会第31回年次大会は石川県立図書館で開催されました。まず驚いたのは会場となった石川県立図書館。円形状に配置された書架、誰でも弾けるピアノ、かなり広めのキッズスペース、様々な形状の椅子等、とてもユニークな空間でした。こんなユニークな会場で行われた大会は久々の対面式のみの開催というのもあってか質疑の時間や休憩時間で白熱した議論が交わされていました。RCOSメンバの発表やGRDMのユースケース報告などもあり、RCOS色濃いめの大会でもありました。また、会場で偶然の出会いもありました。所属していた研究室のアルバムを当時の助教の先生が持ってきてくれました。今は亡き恩師の姿や当時の様子をみて、ノスタルジックな気持ちにもなった大会でした。今度は発表者として参加できればと思います。
(林 正治)
【西岡】
西岡は1日目の午前から2日目の最後から2番目のセッション終了まで参加させていただきました。 1日目の昼休みには会場の石川県立図書館のライブラリーツアーが開催されました。建物中央部には円形に書棚と閲覧席が配置されており、いろいろな書棚が目に入りやすいようになっており、わくわくしました。また、閲覧席にはいろいろな椅子があり、誰もがお気に入りの場所を見つけられるような空間づくりが印象的でした。
2日目の午後には、科研費プロジェクト成果の多様性についての分析結果について研究発表させていただきました。科研費プロジェクト成果には、プレプリントや発表資料等、現在設けられている成果のカテゴリ(e.g., 雑誌論文、図書)の枠組みを超えたものも登録されていることから、成果のリソース種別に注目してその多様性の現状について分析を行いました。今後の分析の方向性のヒントになるようなコメントをいただくことができ、有意義なものとなりました。
情報知識学会の年次大会には初めて参加させていただいたのですが、学生からベテランの研究者までが闊達に研究発表を行う雰囲気が魅力に感じました。主催者、実行委員会、会場の石川県立図書館に感謝いたします。また機会がありましたら、参加させていただきたいと思います。
(西岡 千文)
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