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家族のような存在:COAR Annual Meeting 2023

2023.06.09

今年のCOARの年次大会はコスタリカでした。海外に行くことも多いセンター長(私)ですが、南米は初めてです。
コスタリカと聞くと遠そうですが、ダラスまで10時間、そこから3.5時間でサン・ホセに着きます。ロンドンやパリに13時間かけて飛んで、そこから更にセカンドフライトで最終目的地に行くことを考えたら近いものです。とはいいつつも長いフライトは疲れますから、海外に行くときは直前になっていつもドンヨリします。
今回はJPCOARからは誰も行かないので:-(、久しぶりの一人旅です。頼る人がおらず、全部自分でやらんといかんのはプレッシャーです。いつもに増して、直前のイヤイヤ病が顕著でした。海外出張前は、いつもそんな葛藤と戦っております。

それはさておきCOARは数年前から、設立したドイツからオランダの組織へと移行を始めていました。
私はCOARのvice-chairをやっており、その準備のために頻繁にエグゼクティブボードの会議を開いたり、オランダの公証人との調整を進めてきました。なんども、なんどもです。
今回の総会では、ドイツとオランダの双方の関係者も参加する中、会員機関による投票の結果、その組織変更が認められなければなりません。コスタリカという地理的な影響もあり、定足数ギリギリの議決となりましたが、なんとか新しい組織への移行が進められることになりました。

そんな大きな変革があったことを紹介しつつも、一番皆さんに伝えたいのはCOARの魅力です。
この集まりは、本当に濃いです。年次大会のプログラムを見ただけでは、その濃さは伝わってこないかも知れません。
私が感じている濃さは、参加メンバは少ないながらも、そのほとんど全てが、リポジトリ分野のキーパーソンであることに由来しているのだと思います。会う人すべてに話題があります。朝から夜中までずっとリポジトリです。1日12時間以上、リポジトリにまつわる自分の近況を情報交換しているんです。プロジェクトを進めるための議論も尽きません。
このコンパクトさ故の気持ちのよさは、Research Data AllianceやOpen Repositoriesにはないものです。それだけ濃い付き合いをしていると、自然と家族のような間柄になっていきます。純粋な議論だけではなく、兄弟げんかの仲裁のようなことをやることもあります。それも含めての、COARの魅力です。
こんな経験はなかなかできないもので、皆さんにもCOARの輪を体感してもらいたいなと心から思います。次回は、JPCOARの若者たちを連れていきたいですね。

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コスタリカの自然も満喫

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家族のようなCOARの仲間たち

(山地 一禎)