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Research Data Alliance 20th Plenary

2023.04.28

久々にRDAに行ってきました。今回は、スウェーデンのヨーテボリでした。
RDAにはたくさんのグループがあり、日ごろはTV会議を中心に活動を続けながら、年に2回開催される大会で現状報告をしたり、対面で議論を深めます。
技術のことを対象としたグループが大半ですが、分野に特化した内容やポリシーなどに関わるものまで、データを対象とした幅広い活動が繰り広げられています。一度、グループ一覧をご覧ください。皆さんの興味にフィットしたものが、必ずあるはずです。

今回私が参加した一番の目的は、co-chairを務めるData Repository Attributes WGのセッションをオーガナイズすることです。このグループでは、リポジトリの利活用を促進するために、そのリポジトリ自身を説明する属性を定めることを目的としています。
グループが発足してからずっと、月に1回のグループ会議を開催しています、その前の週にはco-chairが集まって全体会議の内容を議論します。Co-chairのメンバーとは、RCOSのメンバーよりもよく会っているかも知れません。不思議なものです。
こういった国際連携のために呼ばれている集まりが幾つもあるものですから、どうしても夜型の生活になってしまいます :-) 。

このWGのセッションでは、多くのフレッシュな意見を引き出すことができました。セッションでの内容をco-chairでとりまとめ、今後の活動に繋げます。
RDAの各グループは、決まった期間に成果を出すことが求められています。Data Repository Attributes WGの活動期間は、今度の秋のRDAの頃までです。
今回WGとしては初めて対面で議論できたことは、成果物をより良くするうえで、大きな収穫でした。

最近では、コロナ前のように国際会議への参加も活発になってきています。今回のRDAでも、「やっぱり会わないとね」が合言葉でした。
遠隔からの必要最小限の参加とは、得られる情報量が違います。会話の時間も自然と長くなるので、議論も深まります。会議の開催期間はその場に拘束されるので、自然とセッションを渡り歩きます。朝から夜中まで、ずっとデータの話をしています。これが本当に勉強になるんです。2年間まともに話を聞いてないと、各グループの活動の進展に驚きます。やっぱり勉強せんといかんなと、ヒシヒシと感じました。
このRDAで見てきたこと感じてきたことを、参加者が集まって座談会的に話し合う機会を、6月に開催されるJOSSでもちます。みなさん、是非ともご参加ください。

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昼の熱い議論

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夜の熱い議論

(山地 一禎)