第1回東海地区学術データ基盤セミナー
2022年12月2日、名古屋大学で「第1回東海地区学術データ基盤セミナー」が開催されました。このセミナーは、研究データの管理・公開・利活用のあり方を議論することを目的として、国立情報学研究所オープンサイエンス基盤研究センターと名古屋大学学術データ基盤整備ワーキンググループが企画したものです。
会場には名古屋大学及び近隣の大学等から、情報基盤関係者、図書館関係者、教員など30名、オンラインでは全国から約100名の参加がありました。
はじめに名古屋大学の松原茂樹教授から、同大学における学術データ基盤整備の全学横断的な体制と推進の在り方について講演がありました。名古屋大学では、研究データと教育コンテンツを合わせて「学術データ」と呼んでいます。
次に古川雅子助教から、研究データ管理を担う人材を育成するための教材、求められるスキル、体制の整備等について講演があり、西岡千文助教からは、日本の研究者による研究データの公開と利用状況、それらを現在のポリシーや情報基盤等と照らし合わせたときに必要となる方策や支援について講演がありました。
どの講演でも活発な質疑が行われ、研究データの公開に関しては、参加者である名古屋大学の図書館職員が、同大学の取組を具体的に紹介する場面も見られました。
クロージングでは、松原教授より、今後は研究データの管理・公開・利活用の課題について、地区の中で連携して取り組んでいきたいという展望が語られました。
これを受けて、セミナー終了後には、東海地区の関係者が集まり、各大学の現状についての情報共有と、今後の活動についての意見交換を行いました。また、オープンサイエンス基盤研究センターでは、今後も名古屋大学と協力し、「東海地区学術データ基盤セミナー」を定期的に企画・開催していきたいと考えています。
当日の講演資料は、名古屋大学の機関リポジトリと情報連携推進本部のページで公開されています。講演動画もまもなく公開される予定です。
(江川 和子)
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