日本語

暑中お見舞い申し上げます

暑中お見舞い申し上げます。
マスクが暑苦しい日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。

RCOSでもCOVID-19感染対策のため昨冬頃から在宅勤務が続いておりまして、メンバーが直接顔を合わせる機会はほぼ皆無となり、メールやチャット、オンライン会議等で繋がっています。
今ほど、インターネットを介した繋がりが有難いと感じることはないのではないかと思います。

教育分野においても、オンライン会議システムを使った授業や、LMS(学習管理システム)を利用した学習活動が、以前に比べて飛躍的に多く行われるようになりました。
過去にはオンライン授業よりも対面授業が良いという風潮も見受けられましたが、NIIが3月から開催している、

「4月からの大学等遠隔授業に関する取組状況共有サイバーシンポジウム」

で紹介されていた学生の声を聴きますと、最近は、どちらも良い点(も悪い点)もあると認識されているように思います。

インターネットを介した学習活動ではシステムへアクセスした履歴データ(学習ログ)が残っていますので、これらを教育改善のために活用するラーニングアナリティクスという研究分野の発展が今後期待されます。
ラーニングアナリティクスの分野では退学予測に多くの関心が集まりますが、一般的に学習ログが少ないまたは全くない学生の成績不振やドロップアウトが多いことが分かってきています。そこで、海外では学習ログがない日が続く学生を対象にメールや電話での声掛けなどの学習支援が行われています。

学習活動に限らず、オンラインで繋がる人々の様子を知る手掛かりとしても、アクセス履歴が活用できるように思います。
たとえば、最近しばらくメールやチャットやオンライン会議の発言(の履歴)もない方がいるなと思ったら、調子はどうですか等と声掛けをしてみると良いかもしれませんし、定期的に自分から発信する習慣をつけておくと不調の予防になるかもしれません。

これからさらに暑くなるようですので、熱中症はもちろんコロナの感染対策もしっかりとなさってくれぐれもご自愛ください。

令和2年 盛夏

(古川 雅子)