続・Invenio v3 Bootcamp 参加報告
2019.05.13
前回のRCOS日誌で紹介されたInvenio v3 Bootcamp参加報告の続きです。
Invenioは欧州原子核研究機構(CERN)で開発されているオープンソース・ソフトウェアのリポジトリ基盤で、Python、Flask、Elasticsearch、Dockerなどモダンなアーキテクチャを活用し、スケーラビリティやフレキシビリティを兼ね備えた非常に良く考えられたフレームワークです。
CERNはスイスのジュネーブ郊外にある世界最大規模の素粒子研究施設で、ヒッグス粒子を発見した大型ハドロン衝突加速器(LHC)が有名ですが、他方、今や我々の生活に無くてはならない存在となったHTMLやWWW(World Wide Web)発祥の地でもあります。
もともとHTMLは文献の検索のために、WWWは各国の研究者達が情報を共有するためにと考案されたもので、リポジトリ基盤としてのInvenioにはその血が強く受け継がれているのかも知れません。
World Wide Web発祥の研究室
しかし一方で、Invenioはオープンソースゆえにドキュメントが充分には提供されておらず、なかなかその全体像を掴むのが難しいという現状もありました。
そういった意味で今回のBootcampは、開発者自らが教鞭を執って作り手の思いを語り、また全体を見通せるプログラムとなっていたため、Invenioを理解するための非常に良い機会になったと感じています。
(住吉 誠)
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