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オンライン講座「オープンサイエンス時代の研究データ管理」実施報告

2018.05.22

2017年11月15日から2018年1月15日まで、JMOOC講座「オープンサイエンス時代の研究データ管理」を開講しました。

研究データ管理(Research Data Management: RDM)とは、ある研究プロジェクトにおいて使用された、あるいは生成されたデータの構造化、保存、共有、公開、再利用に関する一連の作業を指す言葉です。
研究データ管理は、オープンサイエンス推進の流れと研究公正、不正防止に対する関心の高まりを背景に、国内でも注目されてきています。
海外では研究データ管理計画書の提出が多くの研究費助成機関において義務付けられているため、既にオンライン教材や大学内の支援体制が整備されています。この動きは次第に日本でも強まっていますが、日本には殆ど教材が存在しませんでした。
そこで、オープンアクセスリポジトリ推進協会(JPCOAR)の協力を得て、研究データ管理の普及と基礎的な知識習得、そして研究データ管理サービス構築の足掛かりを得られることを目的に、国立情報学研究所がMOOC講座を開講しました。

他の一般教養的なMOOC講座に比べると専門性の高い内容ではありましたが、受講者数は予想を大きく上回り2,305名でした。また、講座修了率は25%でしたので、同じMOOCプラットフォームの平均修了率15%に比べてかなり高いといえます。
受講者アンケートでは回答者の約半数が、今後、研究データ管理の支援者として期待されている大学図書館職員、URA、技術系職員でした。内訳では図書館系職員が最も多く、関心と意識の高さが伺えました。

なお、NIIが開講したMOOC講座の映像教材や資料は、
https://www.nii.ac.jp/service/jmooc/
で現在すべて公開中です。

(古川 雅子)