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科学技術賞の受賞にあたって

RCOSサイトのニュースでも流して頂きましたが、「平成30年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰」において、「科学技術賞」(開発部門)を受賞致しました。WEKOの開発とJAIRO Cloud(JC)への応用に関する業績で頂きました。

受賞のコメントにも書かせて頂きましたが、この成果は、私一人でなし得たものではありません。
特に、歴代のコンテンツ課のリポジトリ担当係長である、小林廉直氏(現:国立国会図書館関西館総務課会計係)、塩崎亮氏(現:聖学院大学基礎総合教育部准教授)、前田朗氏(現:東京大学情報システム部情報基盤課学術情報チームデジタル・ライブラリ担当)、田口忠祐氏(現:東京大学医学図書館情報サービス係)や基盤運用を担当してもらってきた三浦竜哉氏(現:RCOSメンバー)をはじめ、多くの方々と一緒に、研究開発や運用を進めてきたものです。
受賞としては私の名前だけが表にでましたが、ここまで来ることができたのも皆さまのおかげです。心よりお礼を申し上げます。

もちろん、全国の図書館の方々の支援がなければ、WEKOやJCの発展はありませんでした。
無名のWEKOをどこよりも先に採用してくれたのは、総研大と専修大でした。時には厳しいリクエストを頂きながら、一緒になって試行錯誤していた頃を懐かしく思い出します。
その後にJC時代に入るわけですが、JCは信州大学やその地域の大学の方々との連携から始まりました。小林さんや塩崎さんのころはまだまだJC黎明期で、あちこちで研修会を開催しながら、1校ずつの利用校を増やしていったことを鮮明に覚えております。
前田さんや田口さんの頃には利用校がどんどん増加し、JCバブル期に突入します^^;。毎月、利用機関が10校も増えるんです。その中で、機能拡張とサービスの安定運用のバランスを保つことができたのも、両氏の努力のおかげです。それまで無料で提供していたサービスの有料化という大きな課題にも取り組みました。
こうして振り返ると、常に新しいことに挑戦していたのだなとつくづく思います。

そして今、WEKOは新しくWEKO3に生まれ変わろうとしています。
GakuNin RDMとCiNii Researchと共に、Open Scienceの新しい時代を皆さんと一緒に創っていく準備が整いつつあります。それぞれが、非常にエキサイティングなサービスへと変貌を遂げようとしています。
6月の、Japan Open Science Summit 2018NII オープンフォーラム2018 でご紹介できるものと思います。ご期待ください。皆さまとお会いできることを楽しみにしております。

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表彰式
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RCOSの皆さんに祝って頂いたときの風景

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NII教授の山地 一禎が科学技術賞を受賞/平成30年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰(2018/04/10)

(山地 一禎)