日本語
  • TOP
  • RCOS日誌
  • DataCite開発者 Kristian Garza氏講演会

DataCite開発者 Kristian Garza氏講演会

2018.03.08

2月26日から1週間、国際的な永続識別子の一つであるDOIの登録機関DataCiteから、アプリケーション開発者のKristian Garza氏が来日しました。

20180308-1.jpg

それに合わせて、2月26日に国立情報学研究所にて、"DataCite: Past, Present and Future" というタイトルで公開セミナーを行っていただきました。
DataCiteは非営利団体であり、主に研究データにDOIを付与する登録機関としての役割を担っているだけではなく、様々な機関と連携をして広く研究データに関連する取り組みをされています。
例えば研究者の国際永続識別子であるORCIDとは、DataCiteの発行したDOIを研究者の成果としてシームレスに結びつけるための連携を行っていますし、文献用のDOI登録機関であるCrossrefとは、文献と研究データの関係についての作成と共有、様々な引用形式のサポートやコンテントネゴシエーションによる機械的な連携も行っています。

また、Googleのような一般的な検索エンジンからも発見しやすくするために、Schema.orgへのマッピングを行いランディングページに置くといった、様々な観点から研究データの利活用促進を行っています。
こういった様々な最新動向を共有していただけたことで、こちらとしても大変刺激になりました。

20180308-2.jpg

個人的に最も気になった話題は学術情報やデータに関するリンク関係を交換するためのフレームワークであるSCHOLIXでした。私の担当である検索基盤にとって参考となる活動で、これからもDataCiteのような他の研究データに関連する機関と連携していく上では重要ではないかと考えています。

(加藤 文彦)