Asia OA Meeting 2017@ネパール(開催報告)
すでに昨年のこととなりますが、2017年12月4-6日にネパールの首都カトマンズにおいて、オープンアクセスリポジトリ連合(COAR)の協力もとで、Asia OA Meeting 2017が開催されました。
Asia OAは、2016年3月に日本で開催されたRDA(Research Data Alliance)の第7回総会の折りに、国立情報学研究所の呼びかけにより、発足しました。アジアにおけるオープンアクセスに関わるコミュニティと定期的な情報交換の場を持ち、お互いの課題などを共有したいという思いがあります。2016年11月14-15日に第一回会合がマレーシアで開催され、今回はそれに引き続いての第二回目の開催となりました。
今回はネパール勢のほか、日本、韓国、シンガポール、バングラデシュなどから計30-40名の参加がありました。オープンサイエンスに向けての国際動向に関する講演についで、各国報告があり、二日目にはオープンアクセス、オープンサイエンス、オープンデータを促進する上での機関の役割についての報告がなされました。
ネパール開催であったため、ネパールからの報告が複数ありました。ネパールの図書館等によるコンソーシアム"Nepal Library and Information Consortium(NeLIC)"の運営するナショナルリポジトリCentral Open Access Repository in Nepalや、教育・研究用の高速ネットワークである"Research and Education Network(REN)"と,それをネパールにて提供するNPO団体"Nepal Research and Education Network(NREN)"についての紹介などがありました。

COAR事務局長のKathleen Shearer

Asia OA 2017会場風景
これに続いて、ネパールの方々のみによるワークショップが開催されました。
ネパールの図書館やオープンアクセスに関わるコミュニティが一同に介すことは少ないため、Asia OA 2017はそのような貴重な機会を提供したこととなります。熱心な討議が行われ、お互いの問題意識を共有したり、鮮明化することができたようです。

ネパールの方々のWS風景 1

ネパールの方々のWS風景 2
次回のAsia OA Meetingはバングラデシュがしたいと申し出ています。
皆さんもぜひ次回、ご参加ください。各国、体制や現状は色々と異なるものの、欧米と違い、親和性も見られるはずです!
(船守 美穂)
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