「学術機関におけるRDM支援業務担当部署・実施段階ワークシート」が公開されました(2025.03.24)
研究データ管理の範囲は、データの生成から再利用まで広範囲に及び、管理に必要な知識やスキルも膨大なため、研究者自身が、研究データの管理に必要な知識やスキルを(最新動向も含めて)網羅的に習得するのは困難です。
そこで、研究データの管理・共有・公開を実践する上で、研究者がその過程で直面する様々な課題や障壁を乗り越えていくための各種支援と、研究データ管理支援を担う人材が求められています。
また、国際的な研究力強化や、学術情報の利活用(流通促進)が求められる現在、大学をはじめとする各研究機関は、研究に関連する部署と人材(例:技術職員、URA、大学図書館職員等)がスクラムを組み、「組織的に」研究を支えてゆくことが必要とされており、政策的にも研究データ管理に関しては、組織的に支援するための連携体制の整備と、人材の育成が不可欠とされています。
この度、国立情報学研究所研究データ基盤運営委員会RDM人材育成作業部会より、「学術機関におけるRDM支援業務担当部署・実施段階ワークシート」が公開されました。
学術機関におけるRDM支援業務担当部署・実施段階ワークシート
https://doi.org/10.20736/0002002014
このワークシートは、各機関の研究データ管理支援業務の実施段階を自己評価するためのツールです。
「研究データ管理支援人材に求められる標準スキル」における14の「業務を担いうる職種」を参照します。
ワークシートに、実際の担当部署名を記入し、各機関内のステークホルダーの洗い出しに役立てていただくとともに、部署との連絡、協力体制の有無や程度を選択して、組織的な支援体制の在り方を検討する材料としてご利用いただくことを期待しています。
参考:研究データ管理支援人材に求められる標準スキル
https://github.com/RCOSDP/rdms-skills
https://doi.org/10.20736/0002000219