池谷瑠絵特任研究員他5名の共著論文が情報知識学会論文賞を受賞しました （2025.06.01）

池谷瑠絵特任研究員（出版当時所属： 筑波⼤学⼈間総合科学学術院情報学学位プログラム）他5名の共著論文が情報知識学会第22回論文賞（2025）を受賞しました。

■ 受賞論文
池谷瑠絵, 大波純一, 金沢輝一, 西岡千文, 高久雅生, 山地一禎: 海外学術情報基盤が提供する機関向けダッシュボードの比較分析, 情報知識学会誌2024 年 34 巻 1 号 p. 3-17

本論文は、世界的なオープンサイエンス（OS）を促進する適正な研究評価を実現するために、欧米の学術研究基盤が提供する研究評価のためのダッシュボードに着目し、海外の4つの学術研究基盤が研究機関向けに提供しているダッシュボードの評価指標を分析したものです。それぞれが提供する指標群名を抽出し、類型化による区分を行った上で、各基盤の情報提供の内容を比較した結果、OSの達成度を評価する指標がすでに各基盤によって提供されており、今後拡充される見込みが確認されました。OSの促進は、日本の学術研究でも喫緊の課題であり、研究評価の視点から海外の動向を分析し、課題を指摘した本論文は、今後適切な評価基盤を構築する上で有意義な成果と認められ、論文賞にふさわしいと評価されました。

授賞式は2025年5月31日・6月1日に筑波大学筑波キャンパスで開催された情報知識学会第33回年次大会にて行われました。